<質問>

育休明けの女性社員に「無理しないで」と、フォローのつもりで声をかけたら、「一番、言われたくない言葉です」と言われてしまいました。

何が悪いのか、こうなると、男性としては、女性に何も言えなくなります。

女性活躍推進の前に、男性が、ポストも取られ、気遣いも増えで、潰れそうです。

<アドバイス>

育休明けの女性社員にかける言葉には、充分な配慮が必要です。
場合によっては善意でかけた言葉で、今回のように相手の職場復帰へのモチベーションを下げてしまう場合があります。

今回のシーンは、いわゆる”マミートラック”です。
マミートラックとは、1988年にアメリカで生まれた新しい考え方で、出産を終えた女性が仕事に復帰したにも関わらず単調な業務しか与えられなかったり、育児のために「残業ができない」「休むことが多い」などの理由で、出世コースとは違ったもう一つのキャリア・コースに乗ってしまうことを指す言葉です。

ここでの問題点は、上司である貴方のの思い込みと女性社員とのコミュニケーション不足が大きな原因です。

もし彼女が「復帰したからには今まで通り働く」と思っていたとすると、子育ては大変だろうという善意の気づかいから、彼女の意思を確認せずに「無理しないで」と業務内容の軽減をしたり、気づかいすると、このように、彼女の”やろう!”とする気持ちを低下させてしまいます。

女性は環境、ホルモン 等、非常に多様です。産後の身体、お子さんやご家族の協力状況でも、日々、変わります。

なので、細かなチェックやコミュニケーションとして、「仕事の障壁になっていることがあるか?」「どのようなキャリアを築いていきたいのか?」などの確認が必要です。

また、男性には言えないこともあるので、女性の先輩のフォロー体制も必要です。

上司として大変かもしれませんが、せっかくの人財です。働きやすい環境づくりは上司の役目として、がんばってください。

参考

人事労務用語辞典

NPO法人ファザーリング・ジャパン,第二回イクボス充実度アンケート調査,2020年5月