№79【質問】

コロナで、在宅勤務の女性社員の管理や指導で、どのようなことを気をつけないといけないでしょうか?

そうでなくても、女性社員の管理は難しいと感じているのに、画面越しで、かつ、プライベートなことも垣間見るので、どう管理すればよいのか、どこまで、踏み込んでよいのか悩んでいます。

【アドバイス】

画面越しに垣間見えるプライベートな状況を、本人にも、管理者にもどう行えばよいのかを、組織としてしっかりと準備が必要です。
コロナが収束すれば、元の生活と思われているかもしれませんが、一挙に在宅勤務が進むと思われます。
生産性を低下させる要因として、次の4つを、在宅勤務の研究で知られているスタンフォード大学の #Nicholas Bloom教授が言われています。
1.子どもの世話をしながらの就労
2.適切な就労環境の確保が困難
3.プライバシー確保が困難
4.働き方に選択の余地がない
教授は、「週に1、2回程度在宅勤務を行わせること」が、従業員の心の消耗を防ぎ、満足度を高めるために良い結果となると言われています。1)
今回、野村総合研究所が行ったコロナ渦での女性の在宅勤務調査でも1)、現状と課題がわかります。
在宅勤務中に小学生以下の子どもの世話をした経験者は65.3%も存在しました。
日本の特に都会では、部屋数も少なく、リビングやダイニングなど、家族共有スペースで仕事をした女性が48.5%。
95.8%が、本人希望ではなく、会社都合で在宅勤務を指示・命令されたという結果でした。
女性社員で小学生以下の子供のいる人が、何の準備もなく、突然、会社都合で、在宅勤務になると、会社が想像している以上にプライベートな部分の対処やルール作りが必要になります。