<質問>

”女性活躍推進”ってよく聞きますが、何をどうすればいいのか知りたい

<アドバイス>

”女性活躍推進”はよく耳にされると思いますが、詳細を知っている方は、意外に少ないです。

正式名称は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」で、2015年8月に国会で成立した法律です。

<日本の現状>
女性採用が少ない
第一子妊娠、出産前後の就業継続が困難
男女を問わない長時間労働の存在
女性管理職の登用が少ない

これらのことを鑑みて、
”働きたい女性”が、出産・育児を理由に離職したり、女性が十分に力を発揮しにくい労働環境を是正するや、個性と能力を発揮できる環境づくりのために、国、地方公共団体、民間企業などの責務を明らかにした法律です。
両輪として、労働力不足が懸念されているなかで、女性社員が継続して就業できる職場環境を整えることは組織において重要なことです。
301人以上の企業には、女性活躍推進への目標や実際の活躍状況を報告する義務を課しているため98.6%が行動計画の策定、届け出を実施していますが、「努力義務」とされている301人未満では、遅々として進んでいないのが現状です。

女性活躍推進に取り組むことは、組織にとってもメリットがあります。

●公共調達における優遇措置
公共調達において加点評価され、「えるぼし認定」企業はより高く加点される。公共調達を有利に進めることが可能になる。

●日本政策金融公庫の低利融資
「地域活性化・雇用促進資金(企業活力協力貸付)」で、、基準利率よりも低金利で融資を受けることができる。

●両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)
女性活躍に関する「数値目標」と、取り組み目標を盛り込んだ「行動計画」を策定し、目標を達成した事業主には両立支援助成金が支給される。

●優秀な人材の確保・企業イメージの向上
厚生労働大臣が定める「えるぼし」認定マークを商品、広告に付与できるので、女性活躍推進事業主であることのPRや、優秀な人材の確保・企業イメージの向上につながる。

これから、少子化で急激な労働人口減少になります。優秀な人材獲得のひとつに女性の存在があります。
また、女性の活躍は、女性視点での新たな製品開発やサービス創出につながります。

こういった女性の置かれた環境や法律を理解した、女性管理職育成や女性活躍推進のための”仕組み作り”が必要です。 お手伝い(コンサル)しますので、お声掛けください。

参考
厚生労働省 女性活躍推進法特集ページ 女性活躍推進法が改正されました!
厚生労働省 女性活躍推進法特集ページ 「改正の概要」